農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞7月3週号

栽培から製粉・製麺、販売 ソバで人呼ぶ

大崎市鳴子温泉 中鉢秀俊さん

【大崎市鳴子温泉】自社産のソバを用いた料理を来訪者に提供し、地域の活性化につなげようと、大崎市鳴子温泉の「株式会社スマイルフィールド(中鉢秀俊代表取締役・55歳)」はこのほど、「蕎麦カフェ田伝」をオープンさせた。良質なソバを生産し安定供給するとともに、そばの地域ブランド化を目指す。

中鉢さんは、2014(平成26)年1月にソバの6次産業化を見据えて同会社を設立すると、栽培から保存管理、機械による製粉・製麺、販売に至るまでを綿密に計画。地域農業を活気づけようと、「地産来消」をコンセプトにした同カフェを今月、鳴子温泉地区に開店させた。
冷涼な中山間地である同地区は、ソバ栽培に適している上、温泉街として毎年多くの観光客が訪れる。「地域と連携しながら良質なソバを安定的に供給することで、鳴子に来ればいつでもそばが堪能できるようにしたい」と中鉢さん。同時に、隣接する加工場で製造したそば粉や麺をホテル、旅館に売り込み、地域全体で地元産ソバの定着を図っていくという。
同カフェは、その拠点といえる場で、玄ソバを殻つきのまま製粉して作る二八そばを中心に、そば粉のガレットやシフォンケーキなどそばづくしのメニューを用意。妻のけい子さん(54)を店長に、3人のスタッフで対応し、地元の人にも愛されるゆっくりくつろげる空間を目指す。
中鉢さんは「必要な分だけその都度製粉・製麺して提供している。風味が良くおいしいと好評だ」と話す。今後は月に3千食ほど製造して積極的にセールスする予定という。
今年はソバ25㌶(2期作含む)を作付けするほか、積極的に同地区の生産組合などから買い付けして必要なソバを確保する。「年間12㌧ほど必要なので、安定的に供給することを考えると、生産者同士の連携も不可欠。技術指導を行って適正価格で取引することで、周りの意識も変わってきている」と話す。
中鉢さんは「鳴子といったらそばを連想してもらえるよう、各方面との連携を強化して、地域に根付かせていきたい」と意気込みを見せる。
▽蕎麦カフェ=鳴子温泉字月山(コメリ鳴子店隣り)
℡0229‐25‐3353

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