農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞7月4週号

水稲「金のいぶき」地域の特産に

登米市 木村 忠義さん

【登米市】県古川農業試験場が開発した水稲品種「金のいぶき」について、登米市登米町の木村忠義さん(65)は、6年前に試験栽培に取り組み、「食味の良さに市場での人気を確信した」と振り返る。「健康に良く、おいしい玄米として地域に根付くよう、ブランドを確立したい」と、ほかの農家の指針となる栽培マニュアル作りに積極的に参画し、一大産地を目指す。

金のいぶきは、胚芽の大きさが通常の3倍ほどもあり、ギャバやオリザノール、フェルラ酸などの栄養成分を豊富に含む。もっちりとした粘りがあり、胚芽のぷちぷちした食感が特徴だ。炊き方も白米と同じでよいため、今では玄米食専用品種として米市場で人気が高く、供給が追い付かない状況だという。
木村さんは2010(平成22)年、栗原市の米卸・加工業「株式会社高清水食糧」から依頼され、金のいぶき栽培に県内で最初に取り組んだ。
「特長のある米を作ってみたいと思っていた。食べてみたら玄米とは思えないほどおいしい。地域の特産品となる可能性が高いと思った」と木村さん。翌年の東日本大震災で休止状態になったものの、着実に栽培面積を広げ、現在5㌶に作付ける。
さらなる栽培拡大が望まれていることから、木村さんは種子消毒の方法や根張りの確保、良好な活着など、栽培基準づくりに力を注ぐ。
また、高清水食料が別会社を立ち上げて研修会などを開き、栽培管理や施肥設計などの指を行っている。木村さんは「栽培技術の向上を目指してサポート体制もできている。安心して栽培に専念できる」と話す。
現在、登米町地域で熱心に取り組む農家が増え、50㌶ほどで作付けされている。木村さんは「登米はおいしい米の産地として知られている。ここに金のいぶきが加わり、一大産地となるよう、先駆けとして安定した品質と収量の確保を目指し、情報を提供していきたい」と話す。

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