農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞8月1週号

米、大豆を柱にキャベツ、ズッキーニ 農地を守るぞ

栗原市 農事組合法人iファーム

【栗原市】「同じ考えで経営に携わることができる仲間を一日でも早く迎え入れたい」と話す、栗原市の「農事組合法人iファーム」の三浦明彦代表理事(62)。地域の農地を将来にわたって守っていくため、2015(平成27)年1月に設立された。経営の規模拡大と多角化を目指し、日々汗を流す。

同法人は、07(平成19)年に設立した「伊豆野農業生産組合」が発展した組織で、三浦代表理事と理事の酒井恒雄さん(68)、榊原彰さん(65)、渡邊秋男さん(61)、監事の狩野剛さん(58)の5人で構成しスタートさせた。
法人名は、「私たちはわがふる里をi(アイ)してます」という思いから名付けた。営業理念には、「地域の農地を将来にわたって守ります」「安全で美味(おい)しい農産物を提供します」「皆(みんな)の力で明るく生き生きした職場づくりに努めます」の3点を掲げる。
現在、水稲20・5㌶、大豆24㌶、飼料用米5・7㌶を作付けするほか、キャベツ80㌃、ズッキーニ30㌃、エゴマ10㌃の生産に取り組む。
地域全体での所得向上・活性化に大きな期待を寄せているのは、昨年から始めたズッキーニ栽培。行政やJAなどの関係機関も地域ブランド化を目指し、力を入れていることも励みになっている。
同法人が手掛けているズッキーニ「ブラック・ボー」は、濃緑色で生育が早く病気に強いのが特徴だ。5月下旬に播種し6月下旬に定植すると、7月下旬から収穫できる。
収穫は、花が欠けて3日以内に行わないと、どんどん大きくなってしまう。20㌢ほどに成長したものを、パートを雇って朝5時から収穫し、午前中に箱詰めする。1日100㌔から120㌔、年3㌧を出荷している。
「稲作経営に頼ることができない中、定植から1カ月という短期間で収穫でき、収入を得られる点が魅力的」と三浦代表理事。後作にはキャベツを定植し、農地を有効利用する。
同法人は、農地を集積し、経営の規模拡大、雇用創出を目標にするほか、6次産業化も視野に入れている。三浦代表理事は「一人一人が経営者の考えになった。今後は同じ志を持つ仲間を増やしていきたい」と話す。

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