農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞11月2週号

コンニャク栽培から製品化まで 手間掛けて味に自信

山元町 佐藤蒟蒻店

【山元町】自家産コンニャクをすりおろし、昔ながらの製法で「生芋こんにゃく」を作り販売している、山元町真庭の「佐藤蒟蒻店」代表取締役の佐藤剛さん(53)。「手間を掛けて育てた芋から作るこんにゃくのおいしさは格別」と自信を持って提供する。

佐藤蒟蒻店は1945(昭和20)年創業以来、コンニャクを栽培する傍ら伝統的な製法を用いてこんにゃくを加工・販売している。
現在、畑40アールほどで在来種の和玉を中心に「はるなくろ」「みやままさり」を手掛け、収穫後は品質の良い芋だけを厳選して冷凍保存している。佐藤代表は「粉を使わず、年間を通して芋をすりおろして用いることができるのは栽培農家ならでは」と話す。
また、「芋にも妥協はしない」と、品質に優れ、すりおろしたときの粘り気が強い和玉を中心に使用。在来種の中でも原種といわれる貴重なもので、佐藤代表は「低温や病気に弱く、手間と時間がかかるため作る人は減ってきているが、先祖代々作り続けている。食感や歯応えが良く、味が染み込みやすい」と自信を持つ。
4年かけてそだてた芋は、使う分だけその都度水洗いし、傷などを除去。専用の機械ですりおろし、水と消石灰を加えて混ぜ合わせたら、あく抜きに1時間ほど熱湯につけて固める。「気温や湿度で商品の出来に差が出てしまうため、手触りなどの感覚を大切にして消石灰を入れるタイミングや量を見極めている」と佐藤代表。昔ながらの丁寧な作り方は手作業が多く、1日に2千個ほどが精いっぱいだという。
生芋こんにゃくは、1袋270グラムで170円(税抜き)。玉こんにゃくや糸こんにゃくなどとともに、県内の直売所や道の駅、仙台市内などで開催されるイベントで販売している。
佐藤代表は「来年オープンする福島市の道の駅にも商品が並ぶ予定だ。栽培から一貫して手掛けている商品を他県の方にも味わってもらいたい」と抱負を話す。
問合せ先・佐藤蒟蒻店=☎0223-38-0412

ページの上部へ