農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞2月4週号

東北一のブランドを目指す 通年高品質を供給

亘理町 鈴木 豊さん

【亘理町】亘理町吉田の鈴木豊さん(36)は、四季成り性イチゴ「もういっこ」「とちおとめ」に加え、夏秋どりに適した四季成り性品種「赤い妖精」を栽培し、一年を通した需要に応えている。「高品質でおいしいイチゴを手掛け、町の活性化に貢献したい」と話す。

鈴木さんは、母、妻とともに大型鉄骨ハウスと単棟ビニールハウス55アールで、イチゴを周年栽培するほか、地域の農家で構成する「株式会社和莓」の代表も務めている。同社では、イチゴのブランド化を狙って、「おらほのいちご」というネーミングで県内外の生花店や大型スーパーなど15社に販売している。
鈴木さん方で栽培する品種は、もういっこ、とちおとめに加え、夏秋どり用の赤い妖精だ。「夏秋イチゴはケーキなど製菓用に需要が高く、夏に空くハウスなどを有効活用しようと2012(平成24)年から取り組み始めた。亘理町では珍しい」と鈴木さんは話す。
赤い妖精は酸味のあるすっきりとした味わいが特徴。鈴木さん方では北海道の種苗会社から苗を仕入れ、4月ころに単棟ハウスに定植している。このハウスは沿岸から500メートルほどのところに位置しているため、海風でハウス内の室温が低く抑えられる。鈴木さんは「花房当たり花数が少ないため摘果作業の手間は掛からないが、高温に弱く病害虫防除や温度管理に気を配っている」と話す。
栽培では、株の成長をよく観察しタイミングを逃さず追肥するほか、生育に合わせてハウス内の温度、湿度、二酸化炭素の濃度管理を徹底している。
和莓でも良品質のイチゴを追求。「和莓は、おらほのいちごで町を活性化したいという情熱を持つ5人が集い、15(平成27)年6月に設立した。高品質のイチゴを手掛け、年間20トン出荷している」と鈴木さん。「おらほのいちごを東北一のブランドイチゴにしたい」と話す。
▽(株)和莓=http://orahonoichigo.jp/

ページの上部へ