農業共済新聞記事バックナンバー

2017年4月2週号

 

年間通して安定出荷  2代続くパセリ栽培

仙台市太白区 小池義仁さん、奈美子さん

【仙台市】仙台市太白区富沢南の小池義(よし)仁(ひと)さん(37)は、パイプハウス9棟(90㌃)でパセリのほか、コマツナやユキナ、ホウレンソウなど、20品目を超える野菜を栽培している。中でもパセリ栽培は、父・仁(じん)市(いち)さん(68)の代から続き、今年で42年目を迎える。義仁さんは「一年を通して安全・安心で、安定した収量を確保していきたい」と話す。
義仁さんは、東京都内の一般企業に勤めていたが、結婚を機に退職。Uターンした2008(平成20)年4月に就農した。現在、妻・奈美子さん(36)、仁市さん、母・宣子さん(65)とともに野菜栽培に取り組んでいる。
パセリ栽培は、12月と3月の年2回、ハウス5棟を利用して播種。一期目の12月はハウス内に筋播きし、保温シートを被覆したまま2週間ほど置いた後、シートを外して成長を促している。4月ころ、気温の上昇とともに芽が出そろうため間引きを行い、株間を20㌢ほどに整えると、5月から出荷が可能となる。
義仁さんは「播種期を3カ月ずらし、2回に分けて無加温栽培に取り組むことは、端境期を作らないことに有効。年間を通して安定的に出荷できる」と話す。
パセリは生育旺盛で、葉を適度に残して摘み取ってから2週間ほどで新葉を出荷することができる。そのため、生育期間の肥料切れを起こさないよう基肥に完熟堆肥を用い、生育をみて月に1~2回追肥を実施。土作りにも注意を払っている。
また、収穫する量を一度に多くするのではなく、収穫する回数を増やして株が弱ることを防いでいる。義仁さんは「葉が伸び過ぎても通気性が悪くなるため、適度な株間を保って収量確保に努めている」と話す。
病害虫防除、水やりなども配慮し、義仁さんは「パセリは生食が中心なので、殺虫殺菌剤の使用は必要最低限に抑えている。灌水では直接葉に当てることなく、専用の散水ホースを使って土に浸透させ、病気の発生を防いでいる」と話す。
ほかに手掛ける野菜と出荷時期が重なる場合でも、パセリは一日で収穫する量がさほど多くない。「少ない量でも日を空けずに効率良く出荷できるのがパセリ栽培のメリット」と義仁さん。出荷は、仙台市場や大型量販店のインショップが中心となっている。
義仁さんは「現在の栽培面積を維持しながら、より安定した経営を目指したい」と意気込みを話す。

 

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