農業共済新聞記事バックナンバー

2017年10月1週号

地域農業を体感 地元農家にホームステイ「土の塾」

あぶくま農学校 (角田市)

【角田市】角田市の「あぶくま農学校」は先ごろ、「土の塾」を開講して6人の塾生を受け入れた。「百姓先生」と呼ばれる地域農業を支える専業農家のもとで実際に農業体験をし、農業への理解を深めてもらうとともに、地域の自然や暮らしを学ぶ。

土の塾は、あぶくま農学校が実施する自立農業塾の1つで、毎年1回開講し、今年で17回を数える。

新しく農業を始めたい人や農業に関心を持つ人に実際に農業を体験する場を提供するとともに、角田市の風土を肌で感じ、地域の実情を知ってもらう機会にしている。

今年は、同市で水稲や果樹、野菜、花き栽培、畜産経営を専業にする農業者宅に3日間ホームステイし、一つ屋根の下で寝起き。日常の暮らしを肌で感じてもらうほか、実際に農作業を体験してもらい、農業を営む環境や知識、技術を学んだ。

同市西根の三浦徹さん(57)方では、仙台市の小倉真紀さん(21)を受け入れた。

三浦さんは、ビニールハウス930坪でトマトやキュウリ、シュンギク、ホウレンソウを栽培するほか、畑50㌃でも季節ごとに野菜を手掛けている。三浦さんは「農業経営は人それぞれだが、土の塾を通して角田の美しい自然や農業の良さなどを伝えられたら」と話す。

小倉さんは、東北大学農学部で生物化学を専攻。大学の先輩が以前、同塾を受講したという話を聞いて興味を持ち参加した。

「大学卒業後は農家のもとで何年か研修を積み、将来的には地域に根付いた農業をしたい」と小倉さん。実家は非農家で、農地や農機具はもとより、農業経験もない。生活をともにしながら実際に農作業をし、知識や技術のほか、販売方法などを聞いて農業経営についても学びたいという。

農作業では、秋の収穫に向けて植え付けたキュウリの整枝作業を体験。小倉さんは「知識や技術の習得が、品質の良い農産物の生産や収益の確保につながると改めて感じた。疑問や質問を直接聞くことができて、短い期間だったが多くのことを学んだ」と話す。

同農学校は、今後も地域農業を担う農業者を育成するため、学びの場を提供していく。

 

 

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