農業共済新聞記事バックナンバー

2017年10月3週号

 

「甘さと香りに自信 リンゴ無袋栽培続けて45年」

柴田哲男さん(富谷市)

【富谷市】植栽して45年目になるリンゴを無袋栽培する、富谷市穀田の柴田哲男さん(79)。「太陽の光を直接浴びたリンゴは糖度が高く、蜜が入り、香りも良い」と、甘味と酸味のバランスが良いリンゴ作りに自信を見せる。

柴田さんは、妻のしげよさん(78)とともに園地50㌃で、「つがる」 「千秋」 「北斗」 「王林」 「ふじ」の5品種、約500本を手掛けている。

同市が旧町時代の1972(昭和47)年から米の生産調整を始めたのを機に、水田をリンゴ園地へ転換。柴田さんは「農業収入の柱を米や野菜以外に増やして、経営の安定化を図るのが狙いだった」と当時を振り返る。

リンゴは無袋栽培し、太陽の光をふんだんに浴びせている。「袋をかけて育てたリンゴに比べて見た目は良くないが、食味を重要している。糖度は高くなり、果肉の中には蜜がたっぷり入って香りも良い」と柴田さん。無袋栽培を貫き、1個1個反転させる「実回し」を行って日陰になる部分にもむらなく日に当てるなど、徹底した管理を行っている。

柴田さんは「これまで失敗も多くあったが、成功すると農業経営へのリターンは大きい」と成果を実感する。

収穫したリンゴは、地元農家で組織する農産物直売所「おんないん会(会長=小松明巳さん・会員数20人)」で販売するほか、JAあさひなを通じて、市内の学校給食の食材として提供している。

20年前からは果汁100㌫ジュース「太陽のしずく」を商品化。完熟したリンゴを用いて製造したジュースは「甘さと香りがしっかり感じられておいしい」と好評を得ている。

また、「りんごの木のオーナー制度」にも取り組み、県内・県外から20人を超えるオーナーを登録。柴田さんは「オーナーは自分の木に実ったリンゴの味は格別だと、収穫を待ち望んでいる。期待に応えたい」と話す。

「今後は、より地元の消費者にPRしていきたい。そして、ぜひ欲しいと言われるように体力の続く限り頑張りたい」と意気込む。

問い合わせ先:柴田哲男

電話番号022―358―2224(櫻井)§E

 

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