農業共済新聞記事バックナンバー

2017年12月1週号

 

Uターン就農2年目 食の魅力を発信

上野まどかさん(登米市)

【登米市】登米市の上野まどかさん(28)は、農業と郷土に対する思いを募らせ、帰郷して就農し2年目になる。「東北風土マラソン&フェスティバル」に関わり、東北の食のPR、地方と都市、生産者と消費者の交流にも積極的で「食を育む過程や現場を知ってもらい、日々の食材選びや食育にもっと関心を持ってもらいたい」と話す。

上野さんは、大学卒業後上京し新聞社や広告代理店など農業と異なる仕事に就いたが、食や郷土に対する強い思いからUターンして就農した。

現在、父・邦夫さん(66)と共に水稲5㌶を作付けするほか、繁殖和牛7頭を飼養。当初は父から農業を継ぐことを反対されたが、説得してようやく認めてもらえたという。農機具を乗りこなして田植えや稲刈りに精を出すほか、日々の牛の飼養管理にいそしみ、家畜人工授精師の資格も取得している。

東北風土マラソン&フェスティバルには、実行委員として参画。地域との関わりが増え、より郷土愛が芽生えた。

同イベントは、東北の「風土」と「FOOD」を堪能してもらおうとスタート。「マラソンで東北と世界をつなぐ」という目的のもと、他県だけではなく世界中から人を呼び込み、東北の復興を支援するほか、1次産業と3次産業をPRするイベントになっている。

マラソンコース上の給水ポイントであるエイドステーションでは、「ランメシ」と呼ばれる登米市をはじめとした東北各地の名物グルメを20品目提供。昨年は完走賞に登米産のおにぎりを配るなど、おいしく味わうことが魅力になっている。

会場になっている同市長沼フートピア公園では、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」や東北各地の日本酒が味わえる「東北日本酒フェスティバル」などを同時開催。ランナー以外にも存分に楽しめるよう企画し、大勢の人を集めている。

来年3月に開催される大会は5回目を数え、7千人のランナーを募集する。「地元の皆さんの協力がイベント成功の鍵。『地元のお祭り』にしていきたい」と上野さん。「マラソンをきっかけに登米市はもちろんのこと、東北の魅力を全国に向けて発信していきたい。また、生産者と消費者をつなげていきたい」と話す。

今後は牛舎を新築し、増頭することが目標だといい、地域との関わりを大事にしながら活動を続けていく。

 

写真2枚は東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会提供

 

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