農業共済新聞記事バックナンバー

2018年2月1週号

ニーズに応えて ネギ周年栽培

タカノー産業(株)(加美町)

実需者からの信頼を獲得

【加美町】取引先からの通年安定供給を求める声に応えるため、ネギの周年栽培に取り組む加美町の「タカノー産業株式会社(高橋秀喜(しゅうき)代表取締役・63歳)」。秀喜代表は「信頼関係を築くため、一年を通して良品質のネギを一定量出荷できるかが鍵」と話し、出荷量確保が難しい冬場の作業に力が入る。

タカノー産業(株)は、2015(平成27)年2月に法人化すると、同年8月に息子の範宇(のりひろ)さん(29)が就農。取締役専務に就任し、現在、役員5人、社員1人、パート9人でネギを生産、調整・出荷している。

「1989(平成元)年から転作田でネギづくりを始め、現在自作6㌶、受託6㌶を手掛け、年間300㌧(6万ケース)を契約する5社のほか市場に出荷している」と秀喜代表。本年産からは水稲5㌶を作付けし、一部転作としてネギ栽培のローテーションを組む予定だという。

周年栽培は、取引先から「通年で安定した数量を定価格で契約販売してほしい」という要望に応えるため始めた。同社にとっても周年作業があるため雇用が確保でき、従業員もまた一年の生計が立てやすい。秀喜代表は「12月から3月にかけて市場でのネギの供給量が少なくなるが、手に入りにくくなる時期こそしっかり出荷し、取引先との信頼関係を構築している」と話す。

冬場の出荷量は、積雪前に太いネギを育て、掘り出して束にした後ハウスの中で囲う「囲いネギ」にし確保している。「2㌶分のネギを囲うが、徐々にネギの水分が抜けて痩せていくため、太くなりやすい品種『夏扇4号』を中心に作付けしている」と秀喜代表。「囲う前に防除をしっかりし、ほかのネギに伝染しないよう配慮している」と加える。

新規取引先の開拓、新品種の試作にも積極的で、「従業員のためにも安定した経営をしていきたい」と秀喜代表。範宇専務は「今後はGAPの仕組みをみんなで理解し、認証に向けて自発的に行動できる職場環境を作っていきたい。取引先の信頼確保はもとより、作業効率や生産品質向上につなげ、地域雇用確立、規模拡大ができたら」と強く話す。(今野)§E

 

 

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