農業共済新聞記事バックナンバー

2018年2月2週号

 

黒毛和種飼育 飼料用玄米を給餌 うま味アップへ

髙橋林太郎さん(大崎市三本木)

【大崎市三本木】「うまみが増した牛肉を届けたい」―。大崎市三本木の高橋林太郎さん(37)は、父・博行さん(70)と共に黒毛和種肥育牛100頭を飼養するほか、水稲10㌶を作付けする。脂のうまみ成分が増した肉質を求め、肥育後期に飼料用玄米を主原料にする配合飼料を与え、「『仙台牛』生産優良農家」認定を目指す。

オレイン酸55%以上を目指す 増体に素牛選びを重視

林太郎さんは高校卒業して一般企業に就職したが、家業に携わりたいと2006(平成18)年に就農。父・博行さんと共に、増築した畜舎で黒毛和種肥育牛100頭を飼養する。「飼養頭数は当初70頭だったが就農したことで規模を拡大した。父のアドバイスを受けながら管理している」と林太郎さん。「和牛は食べたときの脂にうまみがあるかどうかが求められるため、脂質向上に努めている」と話す。

良質な牛肉生産のため、3年前から飼料用玄米給与を開始。1年前からは、仕上げ時期に入る月齢25カ月齢に稲わらなどの粗飼料や濃厚飼料のほか、飼料用玄米を加熱圧ぺん加工してでんぷんの消化性を高めた配合飼料「αライス75」を与えている。

「出荷の6カ月前には1日当たり1㌔ほどを与えている。うま味成分といわれるオレイン酸が脂肪中に55㌫以上含まれるよう仕上げることを心掛けている」と林太郎さん。給与過多は食滞の原因になるほか霜降り具合が多くなるため、一頭ごとに給餌量を見極め、無理なく増体させることが大事だという。

順調な増体には素牛の選定も重要で、林太郎さんは県総合家畜市場(美里町)で県産黒毛和種だけを導入。去勢を中心に日齢が浅く体高があり、体重330~350㌔の発育が良いものを選んでいる。育成時によく餌を食べ、1日当たり増体量(DG)が1・2以上の素牛は、出荷まで順調に増体していくという。

「仙台牛生産優良農家」認定を毎年受けることを目指し、「肥育技術を磨きたい」と林太郎さん。JA古川とJAみどりのの若手肥育農家有志で結成する「仙台牛担い手の会」に所属し、「勉強会や販促活動を通じて消費者ニーズを把握し、仲間と共に切磋琢磨していきたい」と抱負を話す。

※仙台牛生産優良農家=仙台牛生産登録農家で、年間12頭以上の黒毛和種を出荷し、その仙台牛の割合が前年度55%以上の農家55㌫以上の農家

 

 

ページの上部へ