農業共済新聞記事バックナンバー

2018年3月2週号-1

 

ニーズに応える イチゴ周年栽培

藤欠徳剛さん(登米市)

【登米市】登米市の藤欠徳剛さん(24)は、妻・奈々子さん(25)、父・徳和さん(59)、母・千加子さん(53)とともにイチゴの周年栽培に取り組み、県内の直売所や道の駅、洋菓子店に出荷している。「実需者の声に応えるため夏秋イチゴ栽培を取り入れた。ほかとの差別化を図るため、さまざまなことに取り組んでいきたい」と話す。

夏秋品種「すずあかね」に期待

徳剛さんは、県農業高等学校園芸科を卒業し就農。園芸施設40㌃でイチゴを高設水耕栽培するほか、水稲1・5㌶、露地野菜10㌃を手掛けている。徳剛さんは「東日本大震災で変わり果てた農地を目の当たりにし、自分が継がなければ代々守ってきた農業が廃れてしまうと就農を決めた」と振り返る。

就農後はイチゴ品種「とちおとめ」や「もういっこ」に加え、夏秋期に収穫・出荷する「すずあかね」を栽培。3作目となり、市内の洋菓子店に直接販売する。「夏秋イチゴは需要が期待できるうえ取り組む農家が少ないことから、農業経営の強みになると思った」と徳剛さん。徳和さんは「イチゴ栽培を始めた30年前は土耕栽培だったが、作業時間や労力負担を軽減するため大部分を高設栽培に切り替え、息子がやりたいという夏秋イチゴを取り入れて任せている」と見守る。

すずあかねは、5㌃を作付け。購入した苗を3月~4月に定植し、6月~10月にかけて収穫・出荷する。果皮・果肉が固く、日持ちに優れ、業務用途に適している。「大きさが不ぞろいにならないよう、摘果を行っている」と徳剛さん。「とちおとめやもういっこを9月に定植し、11月~翌年7月上旬に収穫するため、すずあかねの収穫と重なる時期は作業が粗雑になってしまう。管理の徹底が課題」と加える。

グローバルGAP取得へ

また、実需者から無農薬栽培を求める声があり、食の安全・安心に対する意識の高さを再認識。農産物が安全であることを示す国際認証規格「グローバルGAP」取得を目標に上げる。「第三者認証で社会的な信頼を得ることができる」と奈々子さん。良品質の農産物を生産している自信と安全・安心という付加価値が付くと応援する。

徳剛さんは「おいしいという声が原動力になっている。これからも消費者の声に耳を傾けていきたい」と話す。

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