農業共済新聞記事バックナンバー

2018年4月3週号

「目標は市内初のイチゴ観光農園」

【名取市】「観光農園を開くことが目標」と話す、名取市田高の阿部文博さん(34)。2005(平成17)年に就農し、鉄骨ハウスでイチゴの高設養液栽培に取り組む。「品質の良いイチゴを生産するには苗作りが重要。育苗中は小まめな観察を心掛け、防除対策を徹底したい」と話す。

阿部さんは県農業実践大学校(現県農業大学校)を卒業後、県農業・園芸総合研究所で1年間イチゴの栽培技術を学び就農した。現在、鉄骨ハウス15㌃でイチゴ品種「とちおとめ」と「もういっこ」を高設養液栽培している。「就農と同時に国の補助事業で鉄骨ハウスを新設した。幼いころからイチゴが好きで、イチゴ栽培に携わりたかった」と話す。
良品質のイチゴ生産には健苗育成が最重要とし、育苗中は苗の状況を小まめに観察している。「15(平成27)年に苗が炭そ病にかかって全滅してしまい、亘理農業改良普及センターを通じて亘理・山元町のイチゴ農家から苗を分けてもらった苦い経験がある。丈夫な苗生産の必要性を痛感した」と阿部さん。以来、より一層防除作業を徹底し、病害対策をしているという。
7月~8月にパイプハウスで育苗を実施。9月に定植し12月から翌年5月まで収穫作業が続く。
収穫したイチゴは、仙台卸売市場(仙台市)に出荷するほか、スーパーマーケット「ワコー名取店」(名取市)に直接納品。一日平均25㌔出荷を目標にしている。
パッケージのデザインを自ら手掛け、阿部さんは「『苺』の文字をかわいらしく表現した。皆さんに愛されるイチゴになってもらいたいという願いを込めた」と話す。
自宅が仙台市との境という立地を生かし、06(平成18)年には野菜専用自販機を設置。朝取りした完熟イチゴを求め、地元や仙台から利用者が訪れるという。
阿部さんは「目標は名取市初のイチゴ観光農園を開くこと。栽培技術を向上させ、おいしいイチゴを作っていきたい」と話す。

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