農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞5月2週号みやぎ版を掲載しました

「父の技術継ぐ 手作りハム工房」~新たな味追及~

【大崎市岩出山】大崎市岩出山の髙崎かおりさん(46)は、父・今野泰一(74)さんが築いた手作りハム工房「有限会社ジャンボン・メゾン」を継ぐと。既存の味を守りつつ新たな自社ブランドも展開し、独自のスタイルで販売を手掛けている。従業員らは全員女性で、働きやすさを追求するほか、女性が輝ける環境づくりを目指す。

 高崎さんは2016(平成28)年、父の泰一さんが一代で築いた手作りハム工房「有限会社ジャンボン・メゾン」を後継。役員4人と従業員7人に女性を起用し、女性の視点を生かしながら既存の製法を用いた手作りハム「岩出山家庭ハム」のほか、一押しブランドとして売り出した和風ハム「和ハム」やベーコン、スペアリブ、ウインナーを製造・販売している。
「工房は農家だった父が一念発起し、25年前に設立した。父は独学でハム作りを習得し、試作を重ねて『どこにも似ていない味』、『俺流』を追求し、ご飯に合う味付けの『岩出山家庭ハム』を作ってきた」と高崎さん。「父のハム作りに対する情熱を絶やさぬよう意思を継ぎ、新たな思いを吹き込んだ」と話す。

女性を起用「活躍できる場に」

 独自の技術を守り、時間をかけて丁寧に手作業で製造。主要原料の豚肉はもちろん、使用する調味料にも妥協を許さず、ミネラル豊富な湧き水、沖縄産塩、三温糖を使用し、ハムを漬け込むスープには、新鮮な地元産の野菜やハーブをふんだんに使っている。
 また、新たなブランド和ハムは、地元産の「漢方三元豚」を用いており、豚1頭から製造できる数量は限定20セットでプレミア商品になっている。
 高崎さんは「ハムが地域に根付く中、ベーコンやスペアリブも好評」と話す。
 販売は、固定の店舗を持たず、道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」や百貨店「藤崎」、直売所「アグリエの森」などの催事場やイベントなどに出店し行っている。高崎さんは「消費者の生の声を聞き、時代の流れやニーズを敏感に感じ取り、商品開発や売り場開拓に努めている」と話す。
 今後は、女性がよりやりがいを持ち活躍できる職場環境を整えたいとし、「子育て世代の女性のために託児所を設置するなど、働きやすさも追及したい」と髙﨑さんは話す

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