農業共済新聞記事バックナンバー

2018年6月3週号

「栽培30年 培った技術を伝承」

【村田町】初夏に旬を迎えるソラマメ。とりわけ村田町は、全国有数のソラマメ産地といわれている。同町の高橋光男さん(75)は、ソラマメを栽培し30年になる。基本に忠実な管理を心掛け、培ってきた栽培技術の伝承にも力を注ぐ。

高橋さんは、畑地26㌃でソラマメ品種「緑陵西(みどりりょうさい)一寸」と「打越(うちこし)一寸」を栽培し、JAや道の駅「村田」に出荷している。
ソラマメは、秋に播種し、冬越しさせ、初夏に収穫を迎える。「ソラマメ栽培は天候に左右されやすく、今年は春先の水不足や寒暖の差が大きく心配したが、実入りが良く上々の出来」と高橋さん。「村田のソラマメは甘みがあっておいしい」と話す。
栽培では、10月中旬に苗用の圃場に播種し、1週間くらいかけて発芽が始まる。高橋さんは「発芽する箇所が決まっており、黒い筋の入った部分を斜め下に向け、発芽する箇所を上にして押し込んでいく。一つ一つ確認しながら植えていくので、播種作業に3日かかる」と話す。
本葉が出そろい10㌢ほどになったら、十分に施肥した圃場に定植。苗が育ち過ぎると耐寒性が低くなり越冬が難しいため、小さいうちに植え付けているという。元肥には鶏糞を480㌔から600㌔を目安に用い、畝(うね)立ては苗に日光が当たるようにしている。
雪害や開花期の凍霜害のほか、最近はイノシシによる食害も増加。被害防止対策に電気柵の設置を検討しているという。
「手間が掛かるが、その分、収穫期を迎えると本当にうれしく、おいしいと言われると苦労が報われる」と高橋さん。「塩ゆではもちろん、莢のまま焼く焼きソラマメや天ぷらもおいしい。ゆで過ぎず、ゆで上がったらすぐに冷水でしめるといい」と食べ方を伝授する。
高橋さんは「視察を受け入れるなどして、今まで培った技術を伝承していきたい」と話す。

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