農業共済新聞記事バックナンバー

2018年7月1週号

「ブドウ栽培からワイン醸造、販売まで
             人が集う拠点に

【仙台市青葉区】「人がたくさん集まる場所にしたい」―。仙台市青葉区の株式会社みらいファームやまと(早坂了悦(りょうえつ)代表取締役・58歳)は、大和町吉田に「了美(りょうみ)ヴィンヤード&ワイナリー」を新設し、今春直営店をオープンさせた。来春にはレストランが完成する予定で、地域振興にまい進する。

街並み一望のワイナリー

「ふるさとの活性化に貢献できれば」と話す、早坂代表。大和町吉田地区の出身で、これまでさまざまな事業展開をする中で農業にも参入。町の新たな観光資源、交流拠点、雇用創出を模索し、昨年12月、同町吉田旦ノ原にブドウ栽培からワイン醸造、販売までを行う了美ヴィンヤード&ワイナリー(500平方㍍)を創設した。
「町のシンボルともいえる『七ツ森』を望むこの場所は、昼夜の寒暖差が大きく、ワインに適した良質なブドウが育つとされ、進出を決めた」と早坂代表。「大和町の街並みが一望でき、人を呼び込みPRするには最適」と加える。
今春、ワイナリーで仕込んだ赤ワインやシードル、委託醸造した白ワインを販売する直営店がオープン。早坂代表は「自社産ブドウが用いられるようになるまで3年はかかるため、当面は他地域産のブドウやリンゴを使用した商品を提供する」と話す。
赤ワインは青森県産「スチューベン」、白ワインは山梨県産「甲州」、シードルは宮城・山形県産リンゴを使用。ラベルには七ツ森と吹き渡る風を描き、シックなデザインになっている。早坂代表は「産地や気候の違いで、ワインはさまざまな味わいになる。上々の出来に仕上がった」と自信を見せる。
来春には、ワインとともに自社産や地元産の食材を用いたレストランが完成する。「自社産ブドウが用いられるようになれば、より地域の活性化に弾みがつく」と早坂代表。「ワイナリーを根付かせ、繰り返し訪れてもらえるような交流拠点にしたい」と意欲を燃やす。

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