農業共済新聞記事バックナンバー

2018年7月3週号

「農閑期に分けつネギ生産」所得向上を目指す

【名取市】名取市下余田に今年4月、分けつネギを生産する増田ネギ出荷組合(大友芳典組合長・44歳、組合員4人)が設立された。「所得を上げるため、農閑期に収穫ができる野菜を探していた」と大友組合長。初めての収穫を終え「栽培技術を習得し、来年産に備えていきたい」と抱負を話す。

増田ネギ出荷組合は2018(平成30)年4月、同年代の4人で立ち上げた組合だ。畑地15㌃で分けつネギ品種「坊主不知(しらず)」を栽培し、JA名取岩沼を通じて、仙台市中央卸売市場に全量出荷する。
「分けつネギを栽培するのは初めてだが、農閑期の労力を活用し、収入を確保するために取り組み始めた」と大友組合長。「通常の1本ネギが抽だいで出荷できなくなる5~6月の端境期に出荷できることも良かった」と加える。
坊主不知は、ネギ坊主(頭花)が付きにくい品種で、食味の良い白ネギが通年収穫できる。生育旺盛で1株から8~10本に分けつ。植え替えを行うことで増殖が可能だ。
昨年9月、堆肥をすき込んだ圃場に深さ20㌢の溝を掘り、1本ずつ定植。収穫するまで3回ほど、葉鞘部を完全に土寄せし伸ばしてきた。
今年5月~6月中旬に収穫期を迎え、出荷量はピーク時で1日150㌔ほど。1箱5㌔の段ボールケースに入れ、全量をJAに出荷した。
同時期、来年産用に系統の良い株を残し仮植。分けつを促進させている。
防除では、春先の断続的な降雨と著しい低温が、べと病やさび病を発生させることから、薬剤を予防散布するほか、発病を見逃さないよう早期発見、初期防除に努めた。
「組合員同士、年齢が近いため、栽培技術のポイントなどを情報交換している」と大友組合長。「今年は手探りだったが、来年産に向けて栽培技術を磨き、品質の良いネギを生産していきたい」と抱負を話す。

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