農業共済新聞記事バックナンバー

2018年8月3週号

夢ふくらむ ~青パパイア路地栽培~

【涌谷町】涌谷町の佐藤俊夫さん(36)はキクを生産する傍ら、新しい作物を取り入れようとハウスでマンゴーの栽培を試み、昨年、収穫するまでになった。さらに今年5月、青パパイア(パパイヤの未熟果)の露地栽培を始め、「技術を確立し、商品開発など可能性を広げたい」と話す。

佐藤さんは、父の光一(64)さんと屋号「佐藤園芸」を構え、ビニールハウス1㌶と畑1㌶でキクを作付けしている。誰もやっていないことに挑戦しようとハウス内で、専用鉢を使ったマンゴーのボックス栽培に着手。さらに作物の幅を広げるため、同じ熱帯作物で低コストの青パパイアに着目した。
茨城県の青パパイヤ農園を視察し、栽培や加工方法について学んだ佐藤さん。「県内では青パパイヤの露地栽培は聞いたことがなく、涌谷町に合った栽培方法を確立できれば」と話す。
気温が安定する5月に、茨城県と沖縄県から取り寄せた苗木(品種「オキテング25など」)300本を30㌃の畑に定植した。8月上旬に花が咲き、9月に結実、10月末には樹高が2.5㍍にもなり、1本の木から20個ほど収穫できるという。露地栽培では早霜に当たると幹や枝が弱り冬を越せないため、収穫後は樹体をすき込む方法がとられれて土にかえすので無駄がでない。
「青パパイアは病気に強く虫もつきにくいうえ、連作障害もほとんどない。定植後は手間が掛からない」と佐藤さんは特性を話す。
青パパイアは酵素にパパインを含み、タンパク質や脂質、糖質の分解を促す。また美肌やアンチエイジング効果も併せ持ち女性からの人気が高い。食感や味はゴーヤーに近く、独特の苦みがあるため、あく抜きしたあと千切りや薄切りにして炒めて食べるのが主流だ。
佐藤さんは、収穫期には感謝祭などイベントの開催を予定する。「今後は加工場を設け、みそ漬けやドレッシング、青パパイアの葉を利用したお茶など、6次産業化を進めていきたい。料理教室を開催するなど食べ方を普及し、魅力を発信できれば」と話している。

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