農業共済新聞記事バックナンバー

2018年10月3週号

「地域農業を守る」 ――転作田活用に野菜など――

【仙台市】地域の農地を守ろうと、2009(平成21)年に、仙台市太白区の農事 組合法人「西多賀三和ファーム(大宮忠敏代表理事・57歳、構成員12名)」は設立された。
 水稲や大豆、野菜などを手掛け、地域農業を牽引する。

 西多賀三和ファームは、農地周辺の都市化に伴い、共同で農作業や農機具利用を行ってきた集落営農組織「三和会」が前身だ。その後は転作大豆栽培を請け負うなど、活動の場を広げてきた。
 現在は「ひとめぼれ」や「ササニシキ」「つや姫」など水稲13㌶、大豆12㌶、コマツナやユキナ(育苗ハウス2㌃)を栽培する。さらに2㌶の転作田を活用して、タマネギやキャベツ、ソラマメなどを手掛ける。
 構成員12人は、年齢が30~50代と若手からベテランまでバランス良く分散。うち7人は自家の農地を法人に提供する専従者として、作業に従事し、5人は水稲や転作大豆などの共同作業を担う。
 作業はチーム制を採用して、各チーフの指示で作業を分担する。水稲では、田植えや稲刈りは共同で行い、草刈りなど簡易な作業は圃場ごと責任者が管理するスタイルだ。
【転作エダマメ 拡大を目指す】
 近年は、転作田活用のエダマメが80㌃を超えた。「湯あがり娘」「ゆかた娘」「つきみ娘」の3品種を栽培する。収穫後に、そろいの良いエダマメを丁寧に選別するのがポイントで、「虫害に遭ったものや不稔のさやは手作業で取り除き、実入りが良いものを出荷している。これにより市場でも高く評価される」と大宮代表は力を込める。
 エダマメの主な販路は、仙台市中央卸売市場やJAのほか、近隣のスーパーマーケットに販売する。大宮代表は「収穫から出荷までの作業は大変だが、収量増加と品質向上を目指し、地域農業に貢献したい」と意気込む。

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