農業共済新聞記事バックナンバー

2018年12月1週号

手間かけて観光農園「笑顔を励みに」

 【石巻市】「お客さんからの『おいしかった』の言葉がうれしい。食べてもらった反応が直接分かるので、励みになっている」と話すのは、石巻市蛇田でイチゴ栽培を行う「ベリーズファームFUSHIMI」の伏見文仁代表(41)。2010(平成22)年から始めた、ハウス内で体験できるイチゴ狩りが、女性やファミリー層に人気だ。

 ベリーズファームFUSHIMIは、鉄骨ハウス45㌃で、5~6人のパート員を雇用し、イチゴ3品種を作付けている。
 20代で就農した伏見代表は「初めは何から手をつければ良いか分からなかった。家族やJA職員、周囲のイチゴ農家からアドバイスを受けて成長できた」と当時を振り返り、「手間暇をかけて大事に育てると、イチゴもその努力に答えてくれる」と話す。
 栽培には、イチゴ狩りの来客者に負担が掛かりにくい高設ベンチを採用。また、有機培地を使って、土耕に近い食味に仕上げる。品種は「紅ほっぺ」と「章姫(あきひめ)」、さらに昨年から「おいCベリー」導入した。おいCベリーは大粒でビタミンCの含有量が他品種より多く、甘味と適度な酸味が特徴だ。
 イチゴは、地元の和菓子店にも提供する。また、ハウスに隣接する直売所で自家産紅ほっぺを使ったアイスクリームの販売を行う。
 イチゴ狩りは2月中旬から5月末までの土曜と日曜に限定して実施。午前10時の開園から、イチゴが無くなり次第終了する場合もある。昨年からインターネットを使った予約受け付けを開始し、来場者が利用しやすい環境を整える。
 伏見代表は「地元紙に掲載されるなど口コミで広まり、市外からの来客も年々増加している。今後は、今の事業を確立して、人気と知名度を高めながら、新しい6次産業化に取り組みたい」と意気込みを話し、ジャムなどの加工品開発を目指す。

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