農業共済新聞記事バックナンバー

2019年8月3週号

目標は交流の場 ブルーベリー農園&多目的ハウス

【名取市】「ブルーべリーを通じて、人が集まる場所にしたい」と話す名取市高舘の遠藤謙一(けんいち)さん(52)は今年6月、ブルーベリー農園をオープンし、大型の多目的ハウス「リトナベリーガーデン」を設置。来園者や地域の憩いの場として、農園全体で「農業・食・人」をつなげる交流の場を目指す。

施設と露地でブルーベリー30㌃を作付けする他、野30㌃を栽培する遠藤さん。「東日本大震災のあと、被災地がゼロから復興する姿を間近で見て、自分も農業で新しいことを始めたいと思った」ときっかけを話す。都市計画やまちづくりのコンサルタントとして、山元町の復興に6年間携わった遠藤さん。2017(平成29)年に会社を退職し、1年間石巻市のブルーベリー農園で修行した後、実家の農地を活用して、昨年ブルーベリー栽培を始めた。
=2年後には観光農園開園を=
ブルーベリーは品種「トワイライト」を始め、30品種以上をポット栽培する。
12月から2月までは枝の剪定作業、ハウス栽培は3月頃から花が咲き始めるので、受粉を手作業で行う。
収穫前の4、5月はポットが水不足にならないよう3日に1回の頻度で半日掛けて散水。「この時期の水やりにとくに気を配っている」と遠藤さんは話す。
害虫駆除も徹底し、消毒は行わず、毛虫一匹ごと手捕りして防除する。早生、晩生品種を作付けするので、収穫は6月下旬から9月上旬まで可能だ。
農園直営のパン工房「アグリブレッド」では常時20種類以上のパンが並び、季節の自家産野菜を使ったパンを勧める。ブルーベリーを使用したパンは、来年の販売を目標に取り組む。
遠藤さんは「2年後にブルーベリー摘み取り体験ができる観光農園の開設を目指している。安定した収量を確保していきたい」と抱負を話す。
▼「リトナベリーガーデン」営業日=毎週木・金・土・日曜日(午前9時~午後5時)※営業日時の変更有

ページの上部へ