農業共済新聞記事バックナンバー

2019年10月1週号

 

地域農業を支える

~農産物の予約購入システムを試験運用~

【大崎市鳴子】大崎市鳴子のNPO法人「鳴子の米プロジェクト」は地域支援型農業(CSA)の試験運用として、鳴子地域の農産品を仙台市と地元鳴子の受渡場所まで届ける「鳴子よいっこ便」を7月に開始。CSAを担当する佐藤(さとう)匠(しょう)太(た)さん(37)は「生産者と消費者の橋渡しとして、活動を浸透させていきたい」と話す。 

鳴子よいっこ便に登録する会員は、受渡場所で旬の野菜と漬物などの基本セットと希望する野菜などを選択して受け取る。他に欲しい野菜などがあれば別途購入できる。消費者は新鮮な野菜を安く購入でき、生産者は定額の収入が確保されるという仕組みだ。
試験運用は11月までで、仙台便は月1回(第1日曜)で料金は5カ月5千円。宮城野区にある東北福祉大仙台駅東口キャンパスで受け取る。地元の鳴子便は月4回(毎週木曜)で月額2千円。受渡場所は鳴子温泉御殿湯駅近くの「おみやげの店なるみ」駐車場となる。現在、仙台で約30名、鳴子で約20名の契約会員がいて、会員の申し込みは随時受け付けている。
鳴子便を利用する会員は「新聞を見て興味を持ち、今回初めて利用した。鳴子で野菜を購入できる場所は意外と少ないので助かる。周りの人にも広めていきたい」と話す。
7月の天候不順で野菜の生育が遅れ、種類を集めることに苦労したという佐藤さん。「提供してくれる農家の方々の協力で継続できている」とこれまでを振り返る。
「よいっこ便が販路の一つとして定着すれば、CSAとしても良い結果といえる。農家の皆さんの収入安定に役立ちたい」と話す佐藤さんは「今年一年は活動の足場づくり。契約会員や農家の方々の意見や要望を取り入れ、来年の本格始動につなげたい」と意気込む。

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