農業共済新聞記事バックナンバー

2015年10月4週号

サトイモ 夏場の水管理を大切に

猪股昇さん(登米市)

【登米市】立派に育った葉柄を刈り取り、大きなくわを豪快に振り下ろす――。猪股昇さん(76)の畑で、サトイモの収穫が最盛期を迎えた。「草丈が伸び過ぎて倒伏してしまったけど、芋の方はまずまず」と、本年産の出来を確認する。
登米市東和町錦織地区に住む猪股さんは、妻・多美子さん(76)とともに、水稲2.5㌶のほか、畑50㌃でサトイモやゴボウ、キャベツなど多品目の野菜を栽培する。
北上川が近くを流れる錦織地区は、肥よくな砂地土壌を多く含み、サトイモ栽培が盛んに行われてきた。猪股さん夫妻も堤外地を利用して長年栽培を続け、現在は基盤整備された圃場で品種「土垂(どだれ)」を5㌃作付けする。
ビニールをかけて発芽させた種芋を、5月20日前後に定植。こまめに土寄せして子芋・孫芋の成長を促しながら、品質の向上に取り組む。
「水管理が一番大切」と説明する猪股さん。高温・多湿を好むサトイモは、土壌の水分が少ないと肥大が悪くなるという。葉色を確認しながら8月いっぱいまで定期的に水をかけて乾燥を防ぐ。
収獲は9月下旬から11月上旬まで行う。「子芋と孫芋が一般的だけど親芋もおいしいよ」と親芋を収獲する多美子さん。株分け、袋詰めをしてスーパーの直売コーナーなどで販売。出荷量500㌔を目標に、ハウス内で保管しながら正月すぎまで出荷作業が続く。
長年農業を続けてきた猪股さん夫妻は、作物を中心に生まれてきた人とのつながりを大切にしている。「お客さんに喜んでもらえるのが何よりの生きがい。仲間とたまに温泉旅行を楽しみながら、これからも元気で続けていきたい」と笑顔で話す。

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