農業共済新聞記事バックナンバー

2015年10月4週号

ダイコン 果物のような甘味が自慢

高橋宏幸さん(大崎市鳴子温泉)

【大崎市】「適期になると残すことなく収穫してくる。心待ちにしてもらえて、栽培者冥利(みょうり)に尽きる」と話す、大崎市鳴子温泉鬼首地区の高橋宏幸さん(65)。妻のいく子さん(61)、息子の純哉さん(38)とともに標高530㍍の高原にある畑1㌶でダイコンを栽培している。
高橋さんは、未領地開拓事業で40年ほど前からダイコン栽培に取り組んでいる。高原野菜の中で、ダイコンは葉物野菜ほど市況の影響を受けずに価格が安定しているという。それでも、重量野菜で体力的につらく、10軒いた仲間は3軒となった。
市場出荷を中心に、直売にも対応。甘味が強く、生で食べると果物と間違うほどみずみずしく、煮るとほんのりやわらかい。県の農林産物品評会で毎年上位入賞を果たす逸品は、贈答用から刺し身のつまや漬物に至るまで「使いたい」と根強い人気がある。収穫は8月中旬から始まり、11月上旬まで連日続く。
有機栽培に取り組み、雪解けを待って春に完熟牛ふん堆肥をたっぷり加えるほか、有機肥料を積極的に投入。播種まで5、6回耕起し、深く根が張ることができる土作りを心掛ける。
6月中旬から3日に1回のペースで、播種機を使って2、3粒ずつ27㌢間隔で播種。間引きは本葉3、4枚のころまでに手作業で行う。高橋さんは「気の遠くなる作業だが大事なこと」と話す。
10㌃当たり5000本を目安に栽培し、約60日の期間を経て収穫適期となる。夏場は早朝、9月下旬からは出荷作業を終えた午後に、一日1000本を目標に収穫。年間5000ケース出荷している。
「夏の暑さで減収を心配したが、今年もお客さんの期待に対応できる」と高橋さん。ほかのダイコンにはない甘さがあるとの声が、自信と励みになっているという。「体が丈夫な限り作りたい」と意欲的に取り組んでいる。

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