農業共済新聞記事バックナンバー

2015年11月1週号

ネギ、キャベツなど野菜多品目 規模拡大を視野に

加美山正則さん・京子さん(登米市)

【登米市】秋採りのネギやキャベツ、レタスの出荷に追われる、登米市豊里町の加美山正則さん(70)・京子さん(68)夫妻。「農地をいろいろな作物に利用していきたい」と、多品目の野菜栽培に取り組む。その中で、作りやすさに重点を置いて品種を選び、機械導入も検討しながら規模拡大を目指している。

加美山さん夫妻は、ネギ50㌃、キャベツ1.3㌶、レタス8㌃を栽培するほか、水稲5㌶(受託含む)を作付け。育苗後のハウス7棟では、マスクメロンも手掛けている。
ネギは、収穫期が重ならないように作型をずらしながら複数品種を栽培。伸長性に優れ、夏採りできる品種「白妙(しろたえ)」を皮切りに、初秋にかけて「夏扇パワー」「おいらせ101」と収穫していく。
「白妙は丈があるので、台風前に収穫できるように栽培しています」と京子さん。目の前の作業台に並ぶネギを手に正則さんが「これから『みちのく701』『夏の宝山』と出荷作業が続くんだ」と話すと、京子さんが「冬越し春採りの『羽緑(はねみどり)』まで続くね」と補足する。
品種は特定のものにこだわらず、普及センターなどから薦められたものを試しながら試行錯誤する。「これだけの規模をこなすには、作りやすさが一番」と正則さん。気候や圃場条件が合えば来年も作る方法で選び、「失敗も勉強。常に前向き」と笑う。
エコファーマーに認定され、低農薬で持続性の高い栽培に取り組む一方で、消費者とのギャップを感じることもあるという。「虫が食べていたり見た目が悪くなると市場に出回らなくなり、消費者の元へ届かない」と、京子さんはため息交じりに話す。
秋はキャベツやレタスの出荷作業と重なり、常勤のパート1人と3人の臨時アルバイトを雇っても大変な忙しさとなる。
現在の規模を維持・拡大するにも、労働力の確保は課題の一つ。正則さんは「忙しい時だけ手伝ってほしいとは言えない」と話し、作業効率の改善を図るため、機械導入を検討している。
加美山さん夫妻は「規模拡大は共通の目標。いろいろな作物を作って農地を活用していきたい」と抱負を話す。

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