農業共済新聞記事バックナンバー

2015年11月4週号

管理徹底し高品質

浅井修さん(大和町)

【大和町】シイタケを菌床栽培する浅井修さん(51)。出荷まで温度管理を徹底して育て上げるシイタケは、肉厚で身が締まっていると好評だ。

修さんがシイタケ栽培を始めたのは10年前。当時は空調施設を使わなかったが、その翌年に規模拡大とともに周年栽培へと移行した。現在は、妻・松子さん(49)とパート3人の5人で作業に当たり、年間3万個以上の菌床を取り扱っている。
栽培に使用する3棟のハウスは棟ごとに温度が異なり、生育ステージに合わせて菌床を移動させる。
購入した菌床は最初に、20~22度に設定したハウス内で150日ほど培養。通常よりも培養期間が長く、修さんは「未熟なものができないようにするため」と説明する。
芽の発生が始まると、15度のハウスへ移動。低温でゆっくりと成長させながら、肉厚で身の締まったシイタケを作り上げる。
収穫を終えた菌床は、いったん休ませた後、ハウス内の温度を下げたり水に漬けたりして菌の活性を促進。10日ほどで収穫が始まり、成長後は再び約16日間収穫が可能となる。以降、収穫を繰り返し、毎月定期的に菌床を入れ替える。
栽培で特に気にかけるのが害虫対策。キノコバエやガガンボの幼虫が付着するのを防ぐため、修さんは約70度の湯を噴霧器でかけて防除する。その他、乳酸飲料に焼酎と酢を混ぜた液体をペットボトルに入れ、ハウス内につるして害虫を誘引したり、菌床を浸水させて害虫の発生を抑制するなど、工夫を凝らしている。
収穫したシイタケは、仙台や東京など5カ所の市場のほか、地域の直売所に集荷。「スーパーで買う物よりも肉厚で食べ応えがある」と好評で、松子さんは「傘の裏側にツナマヨを乗せて焼くとおいしい」とお薦め料理を紹介する。
浅井さん夫妻は「1菌床で1㌔の収穫が目標。安全で安心なキノコを作って届けたい」と意気込む。

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