農業共済新聞記事バックナンバー

2015年12月1週号

水稲、大豆、麦 一層の高品質へ

株式会社JKファーム取締役 岩倉基典さん(石巻市)

【石巻市】大豆の収穫期を迎え、活気あふれる圃場で若者の中心となって作業している、石巻市桃生町の株式会社JKファーム取締役・岩倉基典さん(39)。「天候との勝負なので、思い通りにはいかないが、その分いいものが収穫できた時の喜びは大きい」と笑顔を見せる。

JKファームは、株主、社員を含め10人ほどの構成員で経営。「ひとめぼれ」「ササニシキ」「まなむすめ」など水稲55㌶のほか、大豆と麦をそれぞれ39㌶作付けしている。
通信関連の企業に勤めていた岩倉さんは2007(平成19)年、JKファームが法人化したのことを受け09年に就農。「あっという間の7年だった。作物は年1回しか作れないので、同じ失敗は2度しないように心掛けている」と話す。
入社当初、20~30代の若手は岩倉さんを含め2人しかおらず、なかなか休みも取れない日々が続いたという。現在は5人まで増えたが、調整や刈り取りといった作業だけでなく、経理や後輩への指導など責任のある仕事を担い、忙しい毎日を送る。
経営規模を徐々に拡大させ、水稲の請負面積はさらに増えることが見込まれる。JKファームでは、作業効率を考えて直播栽培を試験的に実施。今年は1㌶作付けし、将来は20㌶ほどまで拡大させる見通しを立てている。
米価が低迷する中、岩倉さんは設備の整備や人員確保を課題に挙げる。特に、過去の経験から、誰かが抜けたとしても支障が出ないよう、人材育成に力を注ぐ。「誰がやっても、いいものを作れるのが理想。社員全体の水準を上げて、どこに出しても恥ずかしくないものを作っていきたい」と意欲を見せる。
農業の経験がない人でもできるように「これまでの経験を生かしたマニュアル作りをしていきたい」と岩倉さん。「若手が少ないので、農業の良さを知ってもらい、就農する人が増えてくれれば」と思いを話す。

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