農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞1月4週号

ネギの収穫用機具を製作 労力が3分の1に

佐藤誠さん(大和町)

【大和町】ネギ栽培を始めて10年になる大和町の佐藤誠さん(65)。重労働に感じていた収穫が簡単にできる機具をこのほど作り出した。周りのネギ栽培農家に貸し出すと「労力が減り、作業がはかどる」と好評を得ている。

佐藤さんは、水稲約5㌶を作付けするほか、46㌃でネギを栽培。棒ネギや曲がりネギにして、地域の直売所や市場に年間を通して出荷する。
ネギの収穫を手作業で行う場合、中腰での作業の上、引き抜くのに結構な力が必要となる。大面積を栽培するには体への負担が大きな課題となっていた。
佐藤さんが製作した機具は、トラクターの後部に取り付け、突起部分をネギの根の下にもぐらせるもの。トラクターを前進させると根を張っているネギが土ごと浮き、簡単に引き抜けるようになる。掘り起こす深さは調節できるため、ネギを傷つけずにに済む。
製作のきっかけは、知人から市販のネギ掘り機を借りた際に、自作できないかと思ったことだという。インターネットで調べながらデザインを構想。地元の鉄工所に相談し、試行錯誤して約1週間で完成した。鉄骨の端材や余っていたものを使い、費用は市販の約10分の1に抑えられている。「労力はこれまでの3分の1程度。作業スピードも上がった」と佐藤さん。周りからも好評で、機具を借りたネギ農家は「体の負担が減った。効率も上がり、とても助かった」と話す。
ネギ掘り機はネジ留めで組み立てられ、三つに分解することが可能。トラクターへの取り付けや運搬は簡単で、サトイモを掘るときにも使えるという。
佐藤さんは「これからも勉強しながら、いいネギ作りをしていきたい。楽しみながら百姓を続けたい」と抱負を話す。

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