農業共済新聞記事バックナンバー

2016年2月3週号(営農技術版)

数年かけ品種絞り込み 土地と需要に合った野菜生産

佐藤民夫さん(村田町)

「周りで作っていないものをここから発信していきたい」と話す、村田町の佐藤民夫さん(65)。妻・喜代子さん(63)と共に、スイートコーンやブロッコリーをはじめとする野菜を周年で輪作している。
低コスト化を軸とした多品種栽培に取り組む佐藤さんは、作物ごとに十数品種を作付け。土地や気候に合ったものを選び抜くためで、数年かけてデータを蓄積し、数品種に絞り込む。
野菜の品種は近年、栄養成分や用途など特性が多様化している。佐藤さんは価格変動や需要の動向といった情報収集を徹底し、「消費者ニーズに適合したものを選ぶことがポイント」と話す。
7年ほど前から栽培に取り組んでいる、冬季出荷用の赤カボチャ「紅爵」と「朱姫」もその一つ。7月中旬にじか播きし、10月に収穫を迎える。ほくほくとした味わいが特徴で、糖化がゆっくりと進むため貯蔵性に優れる。他品種が出回らなくなった時期でも出荷できるのが大きなメリットだ。
生分解性マルチを使用。通常のポリマルチよりも資材費は高いが、収穫後そのまま鋤(す)き込めるため作業効率が良い。撤去に必要な人件費を考えると、トータルコストは10㌃当たり3千~4千円ほど安くなるという。
佐藤さんは「農業の話になると暗くなる人が多いが、今がビジネスチャンス。さらなるコスト削減を目指していきたい」と話す。

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