農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞3月1週号

地元での就農見据えて修業中
学びの毎日に充実感

伊藤大悟さん(石巻市)

【石巻市】「現代農業の仕組みをしっかりと覚え、いつか地元で地域に根差した農業をしたい」と話す、伊藤大悟さん(26)。石巻市桃生地区の有限会社「高須賀農産」に昨年4月から勤め、農業人として腕を磨いている。

伊藤さんは石巻市鹿又出身で、家族は地域で鹿又三軒谷地営農組合に所属している農家。「いつかは家業を継ぎ、農業をやっていきたい」と思っていた伊藤さんだが、就農する場所をすぐには自分の地域に決めなかった。「いったん外に出て、他で一から農業を勉強してみたいと思いました」
地元を離れた理由として、「農業といっても、水稲を作る順番くらいしか分かりませんでした。現在は、農地を最大限活用する2年3作の体系が主流になっているからこそ、転作作物の麦や大豆の栽培方法も覚えなければならないと思いました」と話す。そこで、父の知人で実績のある高須賀農産を勧められ、入社した。
高須賀農産は水稲約30㌶、麦・大豆約50㌶を作付けする、地域で先駆的な農業法人。熊谷和彦社長は「地域の若者たちで組織経営できれば良いが、農家離れが進む中、それも難しい。むしろ地域にこだわらずに有能な若者を育て、いつか地域農業の発展につなげていきたい」と歓迎する。
「若い年代の農業者が近くにいて、さまざまな意見交換ができることも魅力。年代が近ければ相談もしやすいですからね」と伊藤さん。扱う作物が多くなれば、扱う作業機械の数も必然的に増えてくる。あらゆる作業をこなす機械がそろっている環境で仕事ができることも将来役に立つと考え、感謝しているという。
自分の将来を見据えながら視野を広げ、先輩から農業のノウハウを学び、同世代と共に考え、実行していく。毎日が勉強で、充実し、やりがいとなっている。
忙しい日々を送っている伊藤さんは、休みの日にはゆったりと音楽を聴きリラックス。「仙台へ好きなバンドのライブに行った時、高須賀農産のすぐ近くで農業をしている方がメンバーで驚きました」というエピソードも聞かせてくれた。
また、「昨年結婚した妻とゆっくり旅行がしたいですね」と笑顔で話す。

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