農業共済新聞記事バックナンバー

農業共済新聞3月2週号

酪農 ホル共出場を経営に生かす
牛群改良に力

髙橋真さん(加美町)

【加美町】「自分の酪農スタイルに合った牛をつくり上げていくことに、楽しさややりがいを感じる」と話す、加美町の髙橋真さん(43)。体型改良の成果が評価されるホルスタイン共進会(ホル共)に魅せられ、積極的に出品している。「理想的な体型の追求が、安定した酪農経営の手段でもある」と自信を見せる。

髙橋さんは林業・稲作・酪農を複合経営していた父から酪農を21歳で引き継いだ。現在、乳牛28頭、育成・子牛15頭を飼養する中で、ホル共へ定期的に出品している。
「乳牛のオリンピック」ともいわれるホル共では、肢蹄・乳器など体型の良否が評価される。成績上位の牛は、飼養・搾乳管理の作業効率に優れ、乳量も多いという。髙橋さんは、ホル共の結果を経済性向上の一つの指標として、日々改良を重ねている。
25歳から月1回の牛群検定を取り入れ、一頭一頭の乳量や乳質、繁殖サイクル、飼料給与状況を把握。優れた雌牛や、容姿が上品で美しいショウタイプを意識した種雄牛を選定する。牛の負担を減らし、乳を生産しやすい環境をつくるため、水管や通気・換気、エアマットの牛床などの改善も図ってきた。
「理想的な体型を求めて最善を尽くすことは、安定経営に役立っている」と髙橋さん。現在の分娩(ぶんべん)間隔は約420日、乳量は1頭平均年間1万400㍑で質も良く、無理なく高水準を維持している。
昨年10月に北海道で開催された全国ホルスタイン共進会(全共)では、県を代表して髙橋さんの「インディシブルバークフィーバー」を含めた8頭が出品された。髙橋さんは、第10部(ジュニア3歳クラス)で全国6位に相当する1等賞1席に入賞。全国、特に北海道の能力の高さをあらためて感じながらも、「気負うことなく、チーム宮城として大健闘した」と振り返る。
「これからも牛群改良に力を入れ、優美性を求めた牛づくりをしていきたい」と話す。

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